「美しいけれど、凡人には理解が追いつかない……!」
大好きな野島伸司さんの脚本に、主演・石原さとみさん。さらに峯田和伸さんという異色のキャスト陣。どんな化学反応が見られるのか、期待度満点で挑んだ作品でした。
ですが完走した今、胸に残っているのは「圧倒的な映像美」と「底知れぬ困惑」です。
息をのむほど美しい華道の世界観や石原さとみさんの神々しいビジュアルには見惚れるばかり。一方で、物語が進むほどに難解になっていくテーマと極端なキャラクター描写に、最後まで翻弄されっぱなしでした。
万人受けとは程遠いけれど、強烈な異彩を放っていた本作。今回はドラマの魅力と首をかしげてしまったポイントを、包み隠さず本音で語っていきます。
『高嶺の花』ってどんなドラマ?
2018年7月期に日本テレビ系水曜ドラマ枠で放送された石原さとみさん主演のドラマです。ヒットメーカーの野島伸司さんが脚本を手掛けたオリジナル作品で、華道の名門「月島流」の長女であり、類まれなる美貌と才能を持つヒロインと、平凡で心優しい自転車店主の恋愛模様を描いています。
華道界のドロドロとした権力闘争や、「美」というものの深淵に迫るアーティスティックな世界観が大きな話題を呼び、一筋縄ではいかない難解さも含めて、ドラマファンの間で様々な議論を巻き起こしました。
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『高嶺の花』を語る、3つのポイント
1. 画面が割れそうなほどの眼福!凛とした石原さとみの圧倒的な美しさ
この作品を語る上で、主演・石原さとみさんの美しさは絶対に外せません。「月島もも」としての彼女は、ため息が出るほど可憐で、同時にゾッとするほど凛として綺麗な存在です。
華やかな和服姿はもちろん、少しトゲのあるセリフを吐く横顔やお花を生ける瞬間の鋭い表情など、どのカットを切り取っても一枚の絵画のよう。彼女の圧倒的なビジュアルとオーラを堪能するだけでも、このドラマを観る価値があったと思わせてくれるほどの存在感を放っていました。
2. 異色すぎるマッチング?恋愛にまったく入り込めない超格差感
設定の時点で格差があることは理解していましたが、いざ映像で見ると、石原さとみさんと峯田和伸さんの恋愛模様にはどうしても最後まで感情移入しづらかったです。
2人が並んだ際のビジュアルギャップはもちろん、ももが抱えるお嬢様ゆえの激しさと、直人(ぷーさん)の純朴すぎる優しさがどうにも噛み合わず……。「この2人が本当に惹かれ合っているのか?」という部分にリアリティを感じるのが難しく、恋愛ドラマとしてはどうしても一歩引いた目で見つめてしまいました。
3. 理解はできるけれど響かない、「美」と「孤独」という難解なテーマ
作中で描かれる、天才ゆえの孤独やトラウマ、そして「真の美や芸術を生むには、自分自身の闇と対峙しなければならない」というメッセージ。作品が伝えたいテーマ自体は頭で納得できます。
ただ、それがストーリーとして心にスッと届き、感動や共感に繋がるかというと、最後まで響かないままでした。あまりにテーマが抽象的かつアーティスティックすぎて、私たちの日常の感覚からは少し遠すぎたのかもしれません。
『高嶺の花』本音レビューと星評価
全話視聴して感じた満足度を5つの指標で評価してみました。
- 物語(構成・展開・完成度・台詞・余韻)
- 出演者(配役・役者さんの演技力)
- 演出(テンポ・視覚的な演出・映像美・音楽)
- 感情への訴求(泣ける・笑える・胸キュン・切ない)
- 中毒性(依存度・リピート率・特別感)
物語|★★☆☆☆
出演者|★★★☆☆
演出|★★★★☆
感情|★★☆☆☆
中毒性|★★★☆☆
まとめ:凡人には理解できない?あまりに美しく、あまりに孤高な世界観
このドラマが最終的に描こうとしたのは、単なるハッピーエンドではなく、芸術の深淵に身を捧げる者だけに許された「孤独と美の結末」だったのかもしれません。
ふたりの純愛という形を借りながらも、物語の本質にあったのは「自分自身の闇と徹底的に対峙する凄絶な生き様」でした。華道という芸術を通して描かれる葛藤は、どこまでも尖っていて美しく、そしてどこか冷ややかです。
万人向けの分かりやすい王道ラブストーリーを期待すると、どうしても肩透かしを食らってしまうかもしれません。けれど、あの独特でアーティスティックな空気感は、本作だからこそ生み出せた唯一無二の尖り方。私たちには簡単には手が届かない、まさに「高嶺の花」のような美しき迷作でした。


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