TBSと韓国のStudio Dragonがタッグを組んだ日韓共同制作プロジェクト。さらに「愛犬同士の恋が、飼い主たちの運命を変える」という斬新なコンセプトに、放送前は「これまでにない大人のラブストーリーが見られるのでは?」と大きな期待を寄せていました。
主演の清原果耶さんをはじめ、成田凌さん、そして韓国の人気俳優ナ・イヌさんという実力派たちが集結。映像の質感やロケーションも非常に美しく、序盤は確かに新鮮な風を感じさせてくれました。しかし、回を重ねるごとに募る違和感……。
今回は、そんな期待作であったはずの『初恋DOGs』について正直にレビューします。設定の良さを活かしきれなかった脚本の迷走や、どうしても感情移入が難しかったキャラクター造形など、視聴後に抱いた「正直な本音」を綴っていきます。
ドラマ『初恋DOGs』作品情報|視聴率・主題歌
- 放送枠:TBS / 火曜ドラマ
- 放送期間:2025年7月1日~9月2日
- 脚本:金子ありさ
- 原作:韓国漫画「DOG한 로맨스」
- 主題歌:SEVENTEEN「愛が通り過ぎた跡」
- 平均視聴率:4.6%
- 最高視聴率:5.8%(第1話)
※視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ
※主題歌の売上枚数はオリコン調べ
ドラマ『初恋DOGs』は、2025年7月期にTBSの火曜ドラマ枠で放送された作品。脚本を手がけたのは、『恋はつづくよどこまでも』などヒット作の実績がある金子ありささん。主題歌にはSEVENTEENの「愛が通り過ぎた跡」が起用され、放送前から注目を集めていました。しかし、平均視聴率は4.6%、最高視聴率は第1話の5.8%にとどまり、話題性・数字ともに盛り上がりに欠け、最後まで低空飛行のまま放送を終えた作品です。
ドラマ『初恋DOGs』のあらすじ(ネタバレなし)
離婚調停専門の弁護士・花村愛子(清原果耶)は、日々男女のドロ沼を目の当たりにする中で「恋愛は一時的な錯覚」と信じ、愛犬のサクラだけを支えに生きてきました。そんな彼女の前に現れたのが、動物病院を経営する獣医師・白崎快(成田凌)。快の愛犬・将軍とサクラが散歩中、互いに一目惚れしたことをきっかけに、二人の運命は交差し始めます。
実は快は、愛子にとって子供の頃の「初恋の少年」でした。運命的な再会を果たした二人でしたが、そこに韓国の財閥の御曹司、ウ・ソハ(ナ・イヌ)が割って入ります。将軍が実は韓国の巨額遺産相続の鍵を握る犬「ロッキー」であることが判明し、500億ウォンの遺産を巡る一族の争いに、愛子と快は巻き込まれていくことになります。
ソハの居候、法律事務所の所長・本澤の卑劣な陰謀、そして快の動物病院を襲う経営危機……。次々と降りかかる困難の中で、愛子と快は「犬たちの純粋な恋」に導かれるように、自分たちの素直な気持ちと向き合っていきます。大人たちの複雑な利害関係と、不器用すぎる初恋の行方が、国境を越えたスケールで描かれます。
ドラマ『初恋DOGs』のキャスト
【登場人物1】恋愛を「錯覚」と切り捨てる離婚弁護士・花村愛子(清原果耶)
離婚調停を専門とする弁護士。仕事を通じて男女のドロ沼を多く見てきたため、「愛は一時的な気の迷い」と冷めている。
【登場人物2】動物にしか心を開かない不器用な獣医師・白崎快(成田凌)
「しろさき動物病院」の院長。口が悪く愛想も皆無だが、動物への愛情は誰よりも深い。
【登場人物3】韓国から来た財閥の御曹司・ウ・ソハ(ナ・イヌ)
韓国財閥「ウロアグループ」の御曹司。行方不明になった愛犬を探しに日本へやってくる。
【登場人物4】愛子たちを優しく見守るドッグカフェの店長・宮瀬優香(深田恭子)
快の同僚らが集まるドッグカフェを営むマドンナ的存在。
【登場人物5】快の病院を支える看護師・杉本みちる(野呂佳代)
「しろさき動物病院」のベテラン看護師。
【登場人物6】公私ともに愛子を支えるパラリーガル・弓削留美子(宮澤エマ)
愛子と同じ法律事務所で働く優秀な相棒。
『初恋DOGs』はどこで観れる?配信状況をチェック
| サービス | 料金(月額) | 配信状況 |
|---|---|---|
| Netflix | 890円 | |
| Amazon Prime Video | 600円 | |
| U-NEXT | 2,189円 | |
| Hulu | 1,026円 | |
| FODプレミアム | 976円 | |
| TSUTAYA DISCAS | 無料(定額プラン・都度課金) |
ドラマ『初恋DOGs』は2026年1月現在U-NEXTで配信されています。
『初恋DOGs』の魅力を徹底解剖!注目ポイントはココ!

実力派キャストたちが魅せる圧倒的な演技力
主演の清原果耶さんと成田凌さんはもちろん、脇を固めるキャスト陣の演技力の高さは特筆すべき点です。特に清原さんが見せた、冷徹な弁護士が愛犬の前だけで見せる柔らかな表情や、成田さん演じる不器用な獣医師の繊細な心情表現は非常に見応えがありました。この高い演技力があったからこそ、複雑な設定の中でもキャラクターの感情に一定の説得力が生まれていました。
日韓共同制作がもたらした映像美
本作の大きな特徴は、韓国の制作チームが深く関わっていることによる映像の美しさです。ライティングや色使い、特に愛犬たちとの散歩シーンの風景描写などは、これまでの日本のドラマとは一線を画す情緒的な美しさがありました。まるで映画のようなクオリティの高い画作りは、視覚的に視聴者を惹きつける大きな魅力となっていました。
日本のドラマには馴染まない「財閥設定」と韓国語
「500億ウォンの遺産を背負う犬」という韓国ドラマらしい財閥設定は、日本のリアルなドラマを求める層には少し突飛すぎたかもしれません。特に第1話において韓国語のシーンが非常に多かったことが、日本のドラマファンにとって視聴のハードルとなり、序盤で多くの視聴者が離脱してしまった大きな要因と考えられます。
『初恋DOGs』を独断と偏見でレビュー|★1~★5で評価

全話視聴して感じた満足度を5つの指標で評価してみました。
評価のポイントは以下の5つ。
- 物語(構成・展開・完成度・台詞・余韻)
- 出演者(配役・役者さんの演技力)
- 演出(テンポ・視覚的な演出・映像美・音楽)
- 感情への訴求(泣ける・笑える・胸キュン・切ない)
- 独自性・話題性(他のドラマとの差別化・社会への影響力)
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- 物語
- 2
-
- 出演者
- 4
-
- 演出
- 4
-
- 感情
- 1
-
- 独自性・話題性
- 1
総合評価 ★★☆☆☆
(2.4)
どこか物足りなさが残る作品
意欲的なテーマや挑戦的な演出など惹かれるポイントはあったものの、全体としては消化不良でどこか物足りなさを感じる部分が多かったドラマ。一度見れば十分な作品。
物語
出演者
演出
感情
独自性・話題性
『初恋DOGs』はこんな人におすすめ!
韓国ドラマを彷彿とさせる映像美と、切なくもひたむきな大人の恋が描かれる『初恋DOGs』。日常の疲れを忘れさせてくれるような温かさと、ヒリヒリするような恋愛模様が同居するこのドラマは、特に次のような方におすすめです。
韓国ドラマが好きな人
情緒的な演出や、登場人物の背景を丁寧に掘り下げる物語の構成は、まさに韓国ドラマファンに刺さるクオリティです。美しい音楽の使い方や、雨のシーン、視線の交わし方など、細やかな心理描写をじっくりと堪能したい方に最適な作品と言えます。
動物との絆に癒やされたい人
タイトルにもある通り、物語の重要な鍵を握る動物たちの存在が大きな癒やしを与えてくれます。言葉を交わすことはできなくても、そこに確かな絆を感じさせる演出は、ペットを愛する人なら共感せずにはいられません。恋愛の荒波の中で、ふと心を緩めてくれる動物たちの名演技に注目です。
少しずつ重なり合う心の距離を見守りたい人
一気に恋が進展するのではなく、不器用な大人たちが少しずつ歩み寄っていくスローバーンな展開が魅力です。お互いの過去や傷を知り、慎重に距離を縮めていく過程を見守るのは、もどかしくも愛おしい時間。劇的な変化よりも、静かに重なり合っていく心の機微を感じたい方にぜひ見てほしい物語です。

