星評価と感想でゆるく整理する、わたしのドラマノート。
今回ピックアップするのは、TBSと韓国のStudio Dragonがタッグを組んだ日韓共同制作プロジェクト『初恋DOGs』です!
「愛犬同士の恋が、飼い主たちの運命を変える」という斬新すぎるコンセプトに、放送前は「これまでにない新しい大人のラブストーリーが観られるかも!?」と期待に胸を膨らませていました。
主演の清原果耶さんを筆頭に、成田凌さん、韓国の人気俳優ナ・イヌさんという実力派キャストが勢ぞろい。映像の質感やロケーションも美しく、序盤は確かに新鮮な空気感を楽しめていたのですが……回を重ねるごとに「うーん、何かが違うかも……」というモヤモヤが募っていく展開に(涙)。
今回は、そんな期待のドラマだったからこそ残ってしまった消化不良感を、忖度なしの本音でレビュー! 設定の魅力を活かしきれなかったもったいなさや、感情移入しづらかったキャラクター描写など、最後まで完走したからこそ抱いたリアルな感想を綴っていきたいと思います。
『初恋DOGs』ってどんなドラマ?
『初恋DOGs』は、2025年7月期にTBSの火曜ドラマ枠で放送された作品。TBSと韓国の世界的エンターテインメント企業CJ ENM傘下のStudio Dragonが初めてタッグを組んで制作された日韓共同制作ラブストーリーで、韓国のウェブトゥーンを原案としています。
愛を信じないクールな敏腕離婚弁護士・花村愛子役を清原果耶さんが演じ、動物しか愛せないこじらせ獣医・白崎快役を成田凌さんが務めました。二人の愛犬同士の一目ぼれから始まる国を越えた運命の恋が描かれます。さらに、二人の前に現れるワケアリの韓国人御曹司ウ・ソハ役として、日本の地上波ドラマ初出演となる人気韓国俳優ナ・イヌさんが参戦。
その他にも萩原利久さん、宮澤エマさん、深田恭子さん、岸谷五朗さんといった豪華キャスト陣が名を連ね、放送前から大きな話題を集めました。
詳しい作品情報はこちらをご覧ください

『初恋DOGs』の良かったところ
1.実力派キャストたちが魅せる確かな演技力!
主演の清原果耶さんと成田凌さんはもちろん、脇を固めるキャスト陣の演技が上手いです。 冷徹な弁護士の清原さんが愛犬の前だけで見せる柔らかな表情や、不器用な獣医師を演じる成田さんの繊細な表現にはグッときました。この高い演技力があったからこそ、ちょっと複雑な設定でもキャラクターの気持ちがスッと伝わってきました。
2.日韓共同制作がもたらした映像美
韓国のStudio Dragonが制作に関わっていることもあり、映像クオリティの高さは頭ひとつ抜けていました。映画のようなライティングや絶妙な色使い、愛犬との散歩シーンに漂う美しい景観など、視覚的な満足感は抜群。これまでの日本の連続ドラマにはない、洗練された世界観を作り上げていました。
3.愛犬や動物たちの描写に癒やされる
ドラマに登場するワンちゃんや動物たちの姿も大きな魅力でした。愛犬同士のやり取りや愛らしい仕草は純粋に可愛らしく、観ていてほっこりさせられます。ストーリー展開でモヤモヤする部分があっても、動物たちの存在感が程よい癒やしになっていました。
『初恋DOGs』の残念だったところ
1.日本の雰囲気に馴染まなかった「財閥設定」
「500億ウォンの遺産を背負う犬」や「財閥の御曹司」といった設定は、韓国漫画らしくて紙の上なら面白く読めるのですが、日本の実写ドラマになると日常感からどうしても浮いてしまいました。もう少しリアルな雰囲気に寄せてくれた方が感情移入しやすかった気がします。
2.火曜ドラマ枠にしては「キュン」が足りなかった……
肝心の恋愛パートで不思議なほど心が動きませんでした。 期待していた三角関係もどこかあっさりしたやり取りが多く、火曜ドラマ枠ならではの「胸キュン」やトキメキを期待して観ていると、ちょっと物足りなさを感じてしまいます。
3.字幕シーンが多くて感じてしまった言葉の壁
序盤から韓国語と字幕のシーンが多く、画面から目を離せずに集中して観る必要がありました。 日本のドラマとして気楽に楽しみたい私にとっては視聴のハードルになってしまい、テンポよくストーリーに入り込みにくかったのが惜しいポイントです。
『初恋DOGs』本音レビューと星評価
全話視聴して感じた満足度を5つの指標で評価してみました。
- 物語(構成・展開・完成度・台詞・余韻)
- 出演者(配役・役者さんの演技力)
- 演出(テンポ・視覚的な演出・映像美・音楽)
- 感情への訴求(泣ける・笑える・胸キュン・切ない)
- 満足度(観終わった後の心地よさ・後味・中毒性)
物語|★★☆☆☆
出演者|★★★★☆
演出|★★★★☆
感情|★☆☆☆☆
満足度|★☆☆☆☆
まとめ:胸キュンには物足りなさが残る”惜しい作品”
日韓共同制作という大きな看板を背負い、豪華なキャストで描かれた犬の恋から始まる物語。
この作品には、情緒的な演出や、登場人物の背景を丁寧に掘り下げる韓国ドラマ特有の構成、そして雨のシーンや視線の交わし方に代表される細やかな心理描写など、韓国ドラマファンに深く刺さるクオリティが確かに存在していました。
また、タイトル通りに物語の鍵を握る動物たちの存在は大きな癒やしであり、言葉を交わさずとも通じ合うペットとの確かな絆の演出は、犬を愛する人なら誰もが心を緩ませる魅力に満ちています。劇的な変化よりも、不器用な大人たちが少しずつ歩み寄っていくスローバーンな距離感も、じっくり見守る楽しさがありました。
しかし、そうした「映像美」「動物の癒やし」「丁寧なアプローチ」という優れた素材がありながらも、突飛な財閥設定のノイズや、恋愛ドラマとしての爆発力の物足りなさが勝ってしまい、最終的にはターゲット層が曖昧なまま着地してしまった印象です。
火曜ドラマらしい王道の胸キュンや、感情を大きく揺さぶられるドラマチックな展開を期待すると、少し物足りなさが残る作品かもしれません。

