「日曜劇場」×「阿部寛」という、間違いなく面白いだろうという期待値を背負ってスタートしたドラマ『キャスター』。私も期待して初回から最終回までリアルタイムで欠かさず視聴しましたが、全話を完走した今、正直に言えば「期待していたほどの熱狂は得られなかった……」というのが私の率直な感想です。
阿部寛さんの圧倒的な存在感や、永野芽郁さんのひたむきな演技など、役者陣は本当に素晴らしかった。それだけに、ストーリー展開や「社会派・骨太」という看板とのギャップに、どうしてもガッカリ感が拭えませんでした。なぜ今回は黄金コンビの魔法がかからなかったのか。
今回は、一視聴者の視点から本作の魅力を徹底解剖……と言いたいところですが、あえて違和感を覚えたポイントについても正直に触れていこうと思います。期待を裏切られたという思いも含めた、今の私の評価・レビューを包み隠さず綴っていきます。
ドラマ『キャスター』作品情報|視聴率・主題歌
- 放送枠:TBS / 日曜劇場
- 放送期間:2025年4月13日~6月15日
- 脚本:槌谷健 / 及川真実 / 李正美 / 谷碧仁 / 守口悠介 / 北浦勝大
- 原作:なし
- 主題歌:tuki. 「騙シ愛」
- 平均視聴率:11.0%
- 最高視聴率:14.2%(第1話)
※視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ
※主題歌の売上枚数はオリコン調べ
ドラマ『キャスター』は、2025年4月期にTBSの日曜劇場枠で放送された作品。脚本を手がけたのは計6名のライター陣。日曜劇場らしい骨太な物語を目指しながらも、この異例の多人数体制がストーリーの統一感にどう影響するかが放送前から注目されました。主題歌にはtuki.さんの「騙シ愛」が起用され、ドラマの持つスリリングな側面を際立たせる存在となりました。平均視聴率は11.0%、初回では14.2%と高い期待を持ってスタートしたものの、最終話に向けてその勢いをどう維持するかが議論を呼んだ作品です。
ドラマ『キャスター』のあらすじ(ネタバレなし)
物語の舞台は民放テレビ局「JBN」の看板報道番組「ニュースゲート」。視聴率低迷に苦しむこの番組を立て直すためメインキャスターに抜擢されたのは公共放送で社会部の記者としてキャリアを積んだ新藤壮一(阿部寛)。真実を追求するために手段を選ばない新藤の型破りな取材スタイルは周囲との衝突を生み、番組内部に潜むさまざまな問題を浮かび上がらせます。
そんな新藤がずっと追い続けているのが、43年前に起きた自衛隊輸送機墜落事故。この事故を取材をしていた父はなぜ亡くなったのか、新藤が父親の死の真相に迫ります。
ドラマ『キャスター』のキャスト
【登場人物1】型破りな報道キャスター・新藤壮一(阿部寛)
視聴率低迷にあえぐ報道番組「ニュースゲート」のメインキャスターに就任した型破りな報道キャスター。取材中に亡くなった父親の死の真相を探っている。
【登場人物2】新藤に振り回される総合演出・崎久保華(永野芽郁)
報道番組「ニュースゲート」総合演出。進藤とは過去に因縁がある。
【登場人物3】ジャーナリストを目指すAD・本橋悠介(道枝駿佑)
報道番組「ニュースゲート」AD。ジャーナリストを目指している。
【登場人物その他】
・市之瀬咲子(宮澤エマ)
報道番組「ニュースゲート」編集長。
・山井和之(音尾琢真)
報道番組「ニュースゲート」プロデューサー
・海馬浩司(岡部たかし)
民放テレビ局JBN報道局長
・滝本真司(加藤晴彦)
民放テレビ局JBN編成部
・国定義雄(高橋英樹)
民放テレビ局JBNの会長。
・羽生剛(北大路欣也)※特別出演
次期総理大臣候補の内閣官房長官。
『キャスター』はどこで観れる?配信状況まとめ
| サービス | 料金(月額) | 配信状況 |
|---|---|---|
| Netflix | 890円 | |
| Amazon Prime Video | 600円 | |
| U-NEXT | 2,189円 | |
| Hulu | 1,026円 | |
| FODプレミアム | 976円 | |
| TSUTAYA DISCAS | 無料(定額プラン・都度課金) |
『キャスター』は2026年1月現在NetflixとU-NEXTで配信されています。
『キャスター』の魅力を徹底解剖!注目ポイントはココ!

”日曜劇場×阿部寛”は間違いない組み合わせ
骨太ドラマを放送する枠として人気の高いTBS日曜劇場枠。その中でも相性抜群なのが日曜劇場×阿部寛さんの組み合わせ。過去には『ドラゴン桜』『新参者』『下町ロケット』『DCU』などで主演をつとめており、堺雅人さん主演の『VIVANT』にも主要キャストとして出演していました。個人的には『結婚できない男』みたいなラブコメも大好きですが、年齢を重ねて渋さが増した阿部寛さんに骨太な日曜劇場枠はピッタリです。
芸達者揃いのキャストは安定の演技力
フレッシュな若手俳優から圧倒的存在感の大御所俳優さんまで幅広く出演していた『キャスター』。主演の阿部寛さんは言わずもがな、北大路欣也さん、高橋英樹さん、石橋蓮司さん辺りの演技力と存在感はさすがとしか言いようがありません。渋くてかっこいい。フレッシュなAD役の道枝駿佑くんも以前と比べるとだいぶ上達したなあと感心しました。恋愛ドラマよりこういう系の方が向いてる気がする。ヒロイン役の永野芽郁ちゃん、編集長役の宮澤エマさん、サブキャスター役の月城かなとさんなど女性陣も安定の演技力でした。
脚本6人体制の弊害?物語の一貫性への違和感
一方で、どうしても最後まで拭いきれなかったのがストーリーへの違和感です。本作は脚本家が6人も名を連ねる異例の体制でしたが、それが裏目に出てしまった印象は否めません。私はドラマを観る際、脚本家さん特有の筆致や「クセ」のようなものを楽しみたいタイプなので、今回の共同脚本は作り手としてのこだわりが分散してしまっているように感じてしっくりきませんでした。回ごとにトーンが微妙に異なり、物語の一貫性が失われてしまったことが、作品への没入感を削ぐ結果となってしまったのが非常に残念です。
『キャスター』を独断と偏見でレビュー|★1~★5で評価

全話視聴して感じた満足度を5つの指標で評価してみました。
評価のポイントは以下の5つ。
- 物語(構成・展開・完成度・台詞・余韻)
- 出演者(配役・役者さんの演技力)
- 演出(テンポ・視覚的な演出・映像美・音楽)
- 感情への訴求(泣ける・笑える・胸キュン・切ない)
- 独自性・話題性(他のドラマとの差別化・社会への影響力)
-
- 物語
- 3
-
- 出演者
- 4
-
- 演出
- 4
-
- 感情
- 2
-
- 独自性・話題性
- 4
総合評価 ★★★☆☆
(3.4)
満足できる作品
心に残るほどの衝撃や熱狂はなかったものの最後まで見続けられる面白さはあるドラマ。もう一歩踏み込んだ何かが欲しかった作品。
物語
出演者
演出
感情
独自性・話題性
『キャスター』はこんな人におすすめ!
日曜劇場ならではの重厚な世界観と、阿部寛さんの圧倒的な存在感が光る『キャスター』。現代社会の闇に切り込む鋭さと、エンターテインメントとしての面白さを兼ね備えたこのドラマは、特に次のような方におすすめです。
リアルな社会問題を扱うドラマが好きな人
単なるフィクションにとどまらず、現代社会が抱える歪みや隠蔽された真実などをテーマに据えているのがこのドラマの大きな魅力です。ドラマを通じて社会の仕組みを考えさせられたり、正義とは何かを問い直したりするような、骨太な人間ドラマを楽しみたい方にぜひ見ていただきたい作品です。
スピード感のある展開が好きな人
次から次へと新たな事実が発覚し、一瞬たりとも目が離せない怒涛のストーリー展開が特徴です。日曜劇場らしい熱量の高い演出と、予想を裏切る連続に、気づけば1話があっという間に終わってしまうはず。テンポ良く物語が進むスリリングなドラマを求めている方にぴったりです。
報道やメディアの裏側に興味がある人
私たちが普段目にしているニュース番組が、どのような葛藤や信念、時には大きな圧力の中で作られているのか。その舞台裏をリアリティたっぷりに描いています。真実を伝えることの難しさと重要性に立ち向かうプロたちの姿は、メディアのあり方に関心がある方にとって非常に興味深い内容になっています。

